ご注文時の備考欄はご利用いただけません商品の詳細発売日: 2007年03月15日 ジャンル: クラシック組み枚数: 1発売国: EuropeHMV レビューモーツァルト / am Stein Vis-a-vis(1777)シュタイアー大暴れ! モーツァルトが現代に蘇った!度肝をぬく和声、華麗なる即興モーツァルトの愛したシュタイン社1777年生まれの銘器『ヴィザヴィ』を用いた録音シュタイアーとショルンスハイム、夢のコンビによる連弾も!これは! シュタイアーにモーツァルトが乗り移ったかのような、はたまたモーツァルトにシュタイアーが乗り移ったのか・・・。 1曲目の『プレリュード』からシュタイアー大暴れ、聴くものの度肝をぬくような過激さ。モーツァルトの『プレリュード』は意外になじみがないかもしれません。当時『プレリュード』は元来、ピアニストの技量をひけらかすために即興で演奏されることが多かったもの。『私は即興ができない(わ)・・・』というピアニストの方々のために、即興演奏を譜面に書き起こしたものが当時の『プレリュード』だったのです。(もちろん、ソナタなどのメイン楽曲の前に演奏されたり、楽器の具合を見るために演奏されたりすることもありましたが。)ここに録音されているプレリュードはまさにモーツァルトの天才即興ぶりが譜面に記されたもの。ほかでは聴けない奇跡的な演奏がここにあります。 さらに楽器がまたすごい! この録音で用いられたシュタイン製の『ヴィザヴィ』(1777年)という楽器は、巨大な長方形のケースの中に二つの鍵盤楽器が組み込まれ、二つの短辺には鍵盤が付けられ、2人の奏者が向き合って演奏できるよう設計されたものです。 片側が一段鍵盤のピアノ、反対側が二段または三段鍵盤のチェンバロになっていますが、チェンバロ側の鍵盤の一つはピアノのためのもので、反対側にあるピアノ専用鍵盤と連動するというもの。同様の楽器は今回録音に用いられたものも含めて2台しか現存していません。シュタインのピアノ工房を、モーツァルトは1777年に訪れたことがあり、シュタインのピアノを大層気に入りました。しかし、高価であったために購入を断念、父への手紙にも、今まではシュペート製のピアノが一番好きだったが、シュタインのピアノを聴いて断然こちらの方がよいと思う、という記述がみられます。シュタイン製のこのゴージャスで鮮烈な音色、そして演奏者に対する反応の良さをモーツァルトはおそらく気に入ったのかもしれません。楽器もすごいし楽曲も貴重だし、演奏はまさに奇跡的名演。ものすごい一枚です。 この録音では、?は本来は4つの部分からなっていますが、それらのうちの一番長い部分(ハ長調から変ロ長調へ転調する部分が含まれるもの)のみ演奏されています。 また、最終楽曲の6つの舞曲は、オケ版のものをショルンスハイムとシュタイアーが編曲したものです。(キングインターナショナル)モーツァルト:?転調するプレリュード(ハ長調から変ロ長調へ)(Modulierendes Pradludium)KV 284a?ピアノ連弾ソナタ 変ロ長調 KV.358 *?転調するプレリュード(ヘ長調からホ短調へ)Modulierendes Praeludium KV deest(ケッヘル番号なし)?カデンツァ KV.624(626a)?パイジェッロの歌劇『哲学者気取り』の『主に幸いあれ』による6つの変奏曲 ヘ長調 KV.398?前奏曲とフーガ ハ長調 KV.394 (383a)?ショルンスハイムとシュタイアーによる即興演奏[01:36]*?ピアノ連弾ソナタ ニ長調 KV.381 *?6つのドイツ舞曲 KV.509(ピアノ連弾編曲版)* アンドレアス・シュタイアー(ピアノフォルテ) *クリスティーネ・ショルンスハイム(ピアノフォルテ) 使用楽器:ヴィザヴィ(1777年シュタイン製) |